取り組み・事業

【活動報告】社会連携プログラム「『未来の東京』を考える」を実施しました

活動報告2024.10.24

東京都と連携して実施した社会連携プログラム「『未来の東京』を考える」(正課外)を、
2024年10月11日(金)・10月18日(金)の2日間で実施しました。
 
本プログラムでは、東京都の長期計画の策定に向け、10年後、20年後の「未来の東京」に関する
アイデアや夢について自由な意見交換を通して考えることをテーマに実施しました。
 
まず東京都のご担当者より、東京都の長期計画や重点政策方針について説明があり、その後、
キャリアデザイン学部 酒井理教授の進行・ファシリテーションのもと、
「イノベーションと経済活力」「都市の魅力づくり」「都市災害の防止」のテーマに沿って
3つのグループに分かれてディスカッションを行いました。
各グループには東京都のご担当者が1名ずつ入り、学生の質問に回答いただいたり、
有益なアドバイスやフィードバックをいただきました。
 
最後は、グループでディスカッションしてまとめた内容(現状分析、2050年の東京の理想の姿、
2035年を目指して何をすべきか 等)を東京都の職員の皆様に向けて発表しました。
各グループの発表内容は以下のとおりです。
 
「イノベーションと経済活力」グループ
年功序列型賃金制度の存在により生じている課題や、教育において中小企業の魅力や知識が広がらず、
大企業のみがクローズアップされる現状を指摘し、企業革新の好事例を発信する機会を東京都がつくることや、
企業の取り組みを若者に重点的に伝えていく取り組み等を提案しました。
 
「都市の魅力づくり」グループ
「みどりとコミュニティ」に重点を置き、空き家問題やみどりの少なさ、少子化等の問題を解消するために、
空き家の活用案や緑地化活動とコミュニティづくりをかけあわせたイベントの実施等を提案しました。
 
「都市災害の防止」グループ
誰もが自分で命を守ることができること、ITを活用した情報インフラが整備されていること、
魅力的な街をつくりながら防災環境を整備することの3つを「2050年の理想の東京の姿」とし、
位置情報アプリの技術を応用した防災アプリの開発や、グリーンインフラを防災に活かした
まちづくり等を提案しました。
 
全グループに共通して、「人とのつながりやコミュニティづくりの大切さ」が発表から感じられ、
東京都のご担当者からは、「今でこそ自治体が婚活イベントを開催したりするようになったが、
ひと昔前は、自治体がコミュニティづくりを積極的に行うことに抵抗が示される風潮があった。
時代とともに社会が変化し、若者世代はむしろコミュニティづくりに重点をおいた政策を
求めているんだなということを実感した」とのコメントをいただきました。
 
参加学生からは、「未来の東京を考えることで、今の東京を見つめ直すきっかけに繋がった」
「中小企業や起業に関する情報発信が足りないと勝手に思っていたが、自分たち学生側が
もっと積極的に情報を受け入れていく姿勢がこれから必要なのではないかとも感じた」
「様々な学部の学生がそれぞれの持っている知識を存分に発揮してディスカッションできたので、
面白かった」「東京都の職員の皆様から様々なアドバイスをいただき、非常に勉強になった」など、
本プログラムを通じてたくさんの気づきや学びがあったという感想が寄せられました。
実際に都庁で働く職員の皆様と意見交換できたことも、学生にとって貴重な機会となったようです。
本プログラムで経験したことを、今後の学びや将来の糧にしてほしいと願っています。
 
社会連携教育センター(SCOLE)では、今後も自治体や企業等との連携を進め、
学生の皆さんの学びにつながるプログラムを実施してまいります。

東京都のご担当者から重点政策方針の説明を受ける様子
ディスカッションの様子
グループ発表の様子