取り組み・事業

【活動報告】社会連携プログラム「間づくりワークショップ」を実施しました

活動報告2024.10.03

コマニー株式会社と連携して実施した社会連携プログラム「間づくりワークショップ」(正課外)を、
2024年8月29日(木)・9月3日(火)・9月18日(水)の3日間で実施しました。
 
本プログラムでは、レクチャーとフィールドワークを通じてデザイン思考を学び、「学生にとっての価値ある空間とは何か」を考え、グループで間づくりの提案発表を行いました。
 
8月29日(木)は、コマニー株式会社本社(石川県小松市)でフィールドワークを実施しました。
コマニー株式会社本社では、フロアごとにテーマ設定された空間づくりがされており、おしゃれで機能的な空間に、
学生からも感嘆の声が上がりました。
まずは企業理念や沿革、事業内容などをご説明いただき、実際にパーテーションを製造している工場を見学しました。
また、デザイン思考についての具体的なレクチャーを踏まえ、実際に働いている社員の方に、空間の使い方や
気に入っている場所、感じている課題等をヒアリングしました。
商品やサービスを使うユーザー視点から課題を見つけ、解決策を考えることは2日目以降のワークにつながる学びとなりました。
 
9月3日(火)は、前回の振り返りを行った後、学生チームと社員チームに分かれて行うグループワークを挟みながら、
「間づくり」に関するレクチャーを受けました。
その後、提案発表の課題場所である学生ラウンジ(市ヶ谷キャンパス富士見坂校舎3階)に移動し、空間の調査を行いました。
 
最終日の9月18日(水)は、学生ラウンジを学生にとっての価値ある空間にする提案発表を行いました。
学生チームはペルソナ(架空のユーザー像)を「地方から上京し今年大学に入学したばかりで、都会の流行やおしゃれについていけず悩んでいる男子学生」と設定したうえで、この悩みを解決できる間づくりを考えました。
「明日の服に悩んでない?~もっと自分らしさを求めて~」をテーマに、季節にあわせたファッションの展示スペースや、
実際に服を試着できるスペースを設定し、服装をきっかけに学生同士の交流を促進できるような間づくりを提案しました。
等身大でリアルなペルソナ設定と、学生の視点を活かした斬新な提案に、コマニー株式会社の社員の皆様からは
ポジティブな評価をいただきました。
また、学生チームとは対照的に「自分が求めている場所を選べるリラックス空間」をテーマとした社員チームの提案を受け、
同じ空間であってもペルソナの設定によって異なる提案が生まれる面白さを学生も体感したようでした。
 
参加学生からは、「コマニー株式会社のオフィスや工場を見学し、空間づくりの工夫や想像力に圧倒された」「デザイン思考を学んだことで、多角的な視点で物事を見る事ができるようになった」「ペルソナ設定をして、その人の本当の困りごとや、それをどう解決していくかに焦点をあてる考え方が印象に残った」「学生同士だけでなく社員の方のアイディアも知ることができ、新たな気づきが多くあった」など、本プログラムを通じてたくさんの学びや気づきがあったという感想が寄せられました。
 
参加学生は学んだデザイン思考を実際のレイアウトに落とし込むのに苦労した様子でしたが、
間づくりの重要性やデザイン思考におけるフローの面白さを実感できたようです。
本プログラムで経験したことを、今後の学びや将来の糧にしてほしいと願っています。
 
社会連携教育センター(SCOLE)では、今後も企業等との連携を進め、学生の皆さんの学びに
つながるプログラムを実施してまいります。

レクチャーの様子
工場見学の様子
フロア見学・ヒアリングの様子
グループワークの様子
学生チームの発表の様子
集合写真