活動報告2023.12.12
約半年にわたり活動してきた「地方共創プログラム ~地方に学び、自分を知る~」の集大成として、
2023年12月9日(土)に最終発表会を実施しました。
社会連携教育センターでは、2023年6月より本プログラムを進めてきました。
本プログラムは、本学の学生が文献やインターネットによる事前調査、オンラインを活用した地方自治体や
地域事業者へのインタビューを通して、その地域の魅力と課題の双方を知り、「共に」地域社会を「創る」ことを目的としています。
2023年度は、本学初代総理(現在の総長)梅謙次郎の出身地である島根県松江市を対象地域とし、
自治体から提示されたテーマに対して、17名の学生が3つのグループに分かれ、
地域活性化の貢献につながる実現可能なプランの企画・提案に取り組みました。
8月9日(水)~11日(金)には、現地フィールドワークを実施しました(現地フィールドワークの様子はこちら)。
その後、フィールドワークで得たことをもとにプランを練り、地元事業者へのオンラインインタビューを経て、
10月2日(月)に中間発表会を行いました。松江市ご担当者からプランに対する率直な感想や意見、提案等が寄せられ、
各グループ検討課題を再発見しました。
12月9日(土)の最終発表会では、冒頭に山本兼由社会連携教育センター長から挨拶の後、
高田朝子社会連携教育副センター長より本プログラムの概要等を紹介しました。
その後、各グループが提案プランをプレゼンテーションしました。
<各グループの発表内容>
1.くにっこ隊
取り組んだテーマ:ジオパークを活用した持続可能な社会の実現とSDGs推進
提案プランの概要:①「撮って」知る
・ジオパークを堪能しようフォトラリー
・表情豊かな地球を撮る松江市ジオパークフォトコンテスト
②法政を通して知る
・【刈る・味わう・触れる】ジオを全身で感じる1日バスツアー
・オンラインジオ講義 ~島根半島・宍道湖中海ジオパークについて考えよう~
・出張ジオパーク
③SNS×えこぴょんで知る
2.八百万ノハチワレ
取り組んだテーマ:玉湯町の魅力(ヒト・モノ・コト)探求プロジェクト
提案プランの概要:玉湯町を「知っている街」から「行ってみたい街」にするために、玉造温泉駅を
一つの観光スポットとして捉えるとともに、温泉街と5地区それぞれを繋げていく街歩きプラン
・「美肌・若がえりたび」をキーワードに設定
・旅マエ(竹灯籠の活用)、旅ナカ(歩数計アプリとの連動)、旅アト(SNS活用)のアプローチ
・JR西日本との連携を強化
・地域からの視点と循環による魅力の再発見
3.しまねきたい
取り組んだテーマ:職人商店街の魅力発信
提案プランの概要:松江市民に職人商店街の存在・魅力を知ってもらうための「実際に足を運んで感じてもらう企画」を考案
・街歩き企画「ギフトでエーンヤ」
・トリック・オア・フマイコウ
・SNS企画(職人商店街全体での専用アカウント作成、店舗へのQRコード設置)
プレゼンテーションでは、現地フィールドワークや事業者の方々へのインタビューを重ねて検討したプランが発表されました。
対象テーマに対する現状分析や調査報告、今後の課題など、学生の視点で松江市の魅力を探り、
そこに訴求するプランが提案されました。
各プレゼンテーション後には、参加者や松江市役所のみなさまから様々なコメントをいただきました。
最後に、上定昭仁松江市長、小秋元段副学長からの講評の後、平山喜雄常務理事より、
閉会の挨拶と本プログラムにご協力いただいた松江市のみなさま、そして本学校友会への御礼の言葉が述べられました。
学生は本プログラムを通して、「実現可能性」を意識したプラン検討に取り組んできましたが、
提案プランについて、松江市ご担当者様より前向きな感想や導入検討を示唆するコメントをいただき、
学生にとって大きな励みになったことと思います。
また、本プログラムでは、島根大学と島根県立大学の学生がサポートメンバーとして参加くれたことにより、
学生同士の交流が生まれ、情報交換も活発に行われました。プログラムを通じて繋がった方々との縁を大事にするとともに、
地域の課題を自分ごととして考え、一つの課題解決プランを作り上げた経験を、今後の学びや将来の糧にしてほしいと願っています。
社会連携教育センターでは、本プログラムを通してつながったネットワークを大切にし、今後も松江市との連携を進めて参ります。