活動報告2023.04.05
社会連携教育センターでは、災害や天候情報サービスを手掛けるZホールディングスグループのヤフー株式会社やLINE株式会社の
協力のもと、「防災・減災体験ワークショップ“若い世代を動かす『きっかけ、仕組み』とは?”」と題したPBL(Project Based Learning)
を実施しました。
本PBLでは、「東日本大震災から12年が経過し、震災の記憶が薄れてきている今、若い世代の人達が『自分が行動しなくちゃ!』と
変わるには、どんなきっかけ、仕掛けがあればよいか」をテーマに、学生の視点や感覚を活かしたプランの検討・提案に取り組みました。
10名の学生が3つのチームに分かれ、約2週間をかけてプランを練りました。
3月3日(金)には福島県の東日本大震災被災地でフィールドワークを行い、その後も、
講師からのレクチャーを受けたり、企業の事例を学んだりしながら、グループワークを重ねました。
3月17日(金)の最終プレゼンテーションでは、各グループとも、学生ならではの視点を生かした提案が発表されました。
ポイント活動(ポイ活)とYahoo! JAPAN「災害カレンダー」を組み合わせる案、
「なまはげ」のように定期的に自治体職員が各家庭の防災状況を確認して周る案、
サブスクリプション式防災グッズ自動販売機を導入する案など、ユニークなアイディアに対し、
Zホールディングスグループの社員の皆様からも活発な質問や前向きな感想・コメントをいただきました。
当初は優秀チーム1つに表彰を行う予定でしたが、甲乙つけがたいプレゼンテーションであったため、
全グループに賞(「Yahoo! JAPAN賞(最優秀賞)」「アイディア賞」「ワイルド賞」)が授与されました。
本PBLの最終プレゼンテーションの様子は、日経クロストレンドの記事(2023年3月30日)でも紹介されました。
参加者からは、「自分自身、防災について知識があると思っていたが、それが思い込みであったことを実感した」
「メディアは本当に必要なことを伝えてくれない場合もある。1人1人の能動的な情報収集が必要」
「インプットした情報を周りの人にいかに伝える(伝承する)かが大切だと学んだ」など、
本PBLを通じてたくさんの気づきや学びがあったという感想が寄せられました。
また、ヤフー株式会社やLINE株式会社の社員から事例を紹介いただいたり、フランクに意見交換を行ったことも、
学生にとって大きな励みになったようです。
本PBLを通じて感じたこと、経験したことを今後の学びに活かすだけでなく、「防災・減災」を自分事として、
これからも考え続けてほしいと願っています。