活動報告2022.11.22
11月12日(土)、ILAC科目の課題解決型フィールドワーク『競馬とウェルビーイング』(スポーツ健康学部高見京太教授)において、JRA日本中央競馬会(以下JRA)の東京競馬場でのフィールドワークを実施しました。
本科目は、3キャンパスの学生が同時に受講できるように、各キャンパスの4時限目にあたる15:30から16:40の70分間実施される14回の講義と、東京競馬場でのフィールドワークで構成され、11学部79人が履修しています。
フィールドワークまでの講義では、JRA各部署の職員の皆様が毎週輪番で講師を務めて下さり、競馬の歴史、JRAの概要、JRAプロモーション戦略、競走馬生産、データ管理、ギャンブル依存症対策、競馬施設について学んできました。その上で今回、日本最大の競馬場である東京競馬場での実践的な学習を実施しました。
東京競馬場での学習内容は、JRA競馬博物館での競馬史学習と、観覧席7階ゲストルームでの競馬解説及び観戦、そして自由行動でのレース観戦・競馬場散策となりました。
JRA競馬博物館では学芸員である秋永和彦課長より、黄綬褒賞や勲五等双光旭日章を受章され日本競馬史に偉大な功績を残した「尾形藤吉調教師」の生誕130年記念展を、騎手・調教師としての実績に加え後世の日本競馬を支える極めて多くの人材を輩出された足跡について解説して頂きました。この講義により、競馬史や人馬が織りなす絆やスポーツとしての競馬の魅力を学ぶことが出来ました。
ゲストルームでは元競馬キャスターの長谷川雄啓氏より、馬や競馬、それにまつわる逸話などを明るく楽しく解説頂き、競馬が持つエンターテインメント性を存分に学習しました。プロのキャスターである長谷川さんの軽快な語り口でのレース生実況解説も頂き、特別な空間での贅沢なひと時を過ごすことが出来ました。
当日のメインレースであるGⅢ武蔵野ステークスを皆で観戦し、充実感を持ってフィールドワークを終えることが出来ました。受講生からは『初めて競馬を生で観て、馬の馬体の大きさ、レースのスピード、地響きのような音とその迫力に圧倒された。』『博物館では調教師や騎手のつながり、馬同士の血統が脈々と受け継がれていることが窺え、講義解説においてもそのような歴史の一端を感じられた。』『家族で競馬場に来てもらうための工夫だったり、UMAJOのように女性向けのコーナーがあったり、グルメフェスが開催されていたりなど、授業で学んだことを自分の目で見ることで、さらに理解が深まったと思う。』といった声が聞かれ、「競馬」が持つ学習題材としての魅力や学生たちの充実した学びを実感できました。引き続き、『競馬とウェルビーイング』授業において、更なる学習を進めていく予定です。