【芝浦工業大学】「学生主体の授業運営手法WS」および「学生主体の授業運営手法WS【実践編】」に出席しました。
2019.09.02
教育開発支援機構FD推進センターの教職員が、芝浦工業大学主催の「学生主体の授業運営手法WS」および「学生主体の授業運営手法WS【実践編】」に出席いたしましたので報告いたします。
出席したメンバーの感想や意見等を以下に掲載しておりますので是非ご覧ください。
■開催概要
テーマ:
「学生主体の授業運営手法WS」および「学生主体の授業運営手法WS【実践編】」
日時:
(1)2019年7月31日(水)9:30〜17:00
(2)2019年8月1日(木)10:00〜17:00(実践編)
会場:
芝浦工業大学 豊洲キャンパス
■参加報告
・山本兼由(学びの質向上ユニット・リーダー)
理工学教育共同利用拠点事業による芝浦工業大学教育イノベーション推進センター主催で催される教育能力開発プログラムの一つ「学生主体の授業運営手法WSおよび実践編WS」(2019年7月31日〜8月1日)に参加した。
講師は管理職研修などのトレーナーである中村文子氏で、米国のボブ・パイク氏が開発したクリエイティブ・トレーニング・テクニックを用い、「学生主体の授業運営手法」と題した大学におけるアクティブラーニングの具体例とその理論が紹介された。1日目は、学生主体授業のエッセンスの教授を体験型で展開させ、学生主体の授業運営に関する「学生の主体性」「内容の復習」「講義の構成」について、理論と実践を通して理解を深めた。2日目は、参加教員が担当する各自の科目について、学生主体の授業運営を可能とする講義設計を課題としたワークショップが行われた。
授業の達成目標の一つを知識や技術の長期記憶と捉えると、それを促すためのポイントは学生の「主体性」と「記憶の定着」と提案し、さらに学生主体を維持しやすい様々な具体的「スキル」が紹介された。また、各回の授業では「始め」と「終わり」が重要で、学生に各回テーマの要点を意識させる工夫も紹介された。全体を通すと、学生主体の各回の授業の構造は「始め」→「単位時間(20分)」×4→「終わり」をベースとした設計を提案していた。私たち教員は、授業シラバスにある各回のテーマで、重要な項目を4つ程度設定することが初め一歩となると感じた。また、授業で紹介しきれないものは、補足や参考資料を与えた学生主体の授業外学習に委ねることも合わせて提案されていた。つまり、学生主体の授業運営は、コミュニケーション手段などの技術的なことも重要であるが、授業の設定する達成目標に対して、教授する内容項目の優先度設定を行うことがより重要である印象をもった。これらの経験を現場などでしっかりとフィードバックしていきたい。