ワークショップ参加者全員の感想・コメント

ワークショップ参加者全員の感想・コメント

2005.10.01

■FD推進センター
FD推進センター長(文学部教授) 後藤篤子
IT音痴を自認している私も、大変楽しくいろいろなことを学べました。
Learning Management System がなぜ必要とされ、いかに多様な展開可能性を有しているか、AADIE (Assessment-Design-Development-Implement-
Evaluation)システム、コンセプトマッピング、等々。センターの仕事にも自分の授業にも応用できそうな様々なアイデアとツールに触れて、久しぶりに「学ぶ楽しさ」を満喫しました。このワークショップ参加で得たことをいかに学内にフィードバックしていくかが、これからの課題です。

FD推進プロジェクト・リーダー(経済学部教授) 新田誠吾
FD推進プロジェクト・リーダー(経済学部教授) 新田誠吾
このワークショップで「教えることはクリエイティヴな仕事」と再認識できた。新しいツールの使い方も知り、学生ともっと双方向に意思疎通が図れると思う。「創造の力は強烈」というレスリーの言葉を私も実践したい。

サーベイ&フィードバックプロジェクト・リーダー(経営学部教授) 奥西好夫
最初の3日間は、アメリカ研究所での座学・実習で、教育支援システム、オンライン学習、マルティメディア教材、ブログ、ウィキなどについて学んだ。概略は理解したつもりだが、これらのソフトや手法の、何をどう使ったら効果が上がるのか、これから自分自身でよく考えなければと思っている。

最終日には、スタンフォード大学およびサンフランシスコ州立大学を訪問した。いずれも移動時間の関係から短時間だったが、強く印象に残った。それは一言で言えば、いずれの大学も、それぞれの<戦略>に基づいた教育(支援)活動を行い、IT関連の投資もそれをサポートすべく有効に活用されている点である。 1990年代に流行った経営用語を使えば「選択と集中」ということになろうか。教員と職員の連携プレーも随所で見られた。

最後に、スタンフォードでの説明スライドの中に、2つ印象深い言葉があったので、ここに記しておきたい。

(1)Rationale must be clear to students and faculty: Why are we here? 
教師の「教えたい」ということと、学生の「学びたい」ということが、ぴったり一致すれば、双方のモチベーションも高まり、きっといい授業になると思う。私も、これから授業のはじめに、まずこの点のすり合わせをやることにしようと思った。

(2)Good teaching becomes great; Bad teaching becomes awful. 
ITは目的ではなく、手段だとよく言われるが、この言葉はかなり過激だ。ITを使うと、よい授業はもっとよくなるが、悪い授業はもっと悪くなるというのだから。個人的な実感としては、この意味をまだ十分につかんではいないが、重く受け止めるべきだと思っている。

コミュニケーションプロジェクト・リーダー(国際文化学部教授) 大澤 暁
アメリカの多様性とその点をカバーするITの役割をあらためて知らされたワ−クショップであった。学生は個人個人が異なる上、年々急速に変化している。たとえば、テレビゲームをしながら幼年時代を過ごした今の学生がある知識を知ろうと思ったら、その時、その場でその知識が得られないと満足しない。それゆえ、大学は、学生の問い合わせに対して、いつでも、どこでも対応できるシステムを用意しなくてはならない。ITテクノロジーは、そのような学生個人個人の違いにあわせた教育を行う有力な手段のひとつであることを体験・吸収できた貴重なワ−クショップであった。


サーベイ&フィードバックプロジェクト・メンバー
(多摩事務部経済学部事務課) 桜田東樹

手段の目的化を避けること。ITを使うことが目的ではない。ITを使って、何をするのか、どういう教育効果があるのかが、重要である。教職員や学生の要望をそのまま反映するのではなく、その背景にある目的や効果を考え、限られたリソースの中で、最適解を探すことが真のテクニカルサポートであり、それを目指したい。

学務部学務課FD推進センター担当 佛坂公子
今回体験したITツールは、慣れれば簡単に使用できるもので、しかも授業への具体的活用法やSFSUにおけるIT活用の学内周知法などが合間に紹介されて、よかったと思う。また、学習理論や学習スタイルに関する講義が興味深く、高度に設計されている教員向けワークショップだと感銘を受けた。

学務部学務課FD推進センター担当 田村敦司
このワークショップを通して一番印象深かったのは”Education is not the filling of a pail but the lighting of a fire.”という言葉である。多種多様な学生が入学してくる大学においてこの言葉の持つ意味は大きく、大学とは単なる「知識伝達の場」ではなく学生に「主体的に学ぶことの楽しさを気づかせる場」でありたいとあらためて感じた。

■情報技術(IT)研究センター
IT研究センター運営委員(経済学部教授) 曽村充利
たいへん勉強になりました。最終日スタンフォードおよびSF州立大を見て強く実感したことがあります。それは法政大学が、「大学」として、否応なく、これらの強力な大学やイギリスの大学などと同じ地平に立たされているということでした。しかし、同時に伝統的な教育方法の有効性は揺るぐものではなく、これらの大学教育の先進性とは共存できるという印象を持ちました。今回の研修は段取りがよくすべて順調で皆様に感謝しております。

■アメリカ研究所

アメリカ研究所長(経済学部教授) 清原 孟
何故か取り込まれてしまったITの世界。そこに何があるのか?それが何なのか?いつも疑問符がくっついて終わりがない?それが自分にとってどんな意味があるのか?いつも訪ね歩いている。でも触れてみるとおもしろい。時間が際限なく流れていく。どんどん深みにはまっていくのである。いつかこのITを自分のものにしようと。

■情報メディア教育研究センター
情報メディア教育研究センター教授 常盤祐司
「第2回 教育テクノロジー・ワークショップに参加して」 

所員 石田則道
昨年秋、組織が改組され、新たなスタートに際し、ふっと沸いたワークショップの話は、準備期間もなく、全体像が分からない状態での参加となった。
新組織の情報メディア教育研究センターは「教育支援」が大きな柱であり、その意味でこのワークショップはe-learningの先進国であるアメリカの一端が垣間見られて有意義な研修であった。
法政大学のITに係わる授業は、学部間に大きな「温度差」があり、縦糸となる教育システムの整備と共に、横糸のほぐれを解きほどくために、この研修が役立てれば幸いである。

所員 松山佐和
コンピューティングに関わる仕事に長年携わってきており、一日の大半の時間をディスプレイの前で過ごしています。今までに培われた知識や経験に今回のワークショップで得られた情報を加えて、Good Teachingへの活用法を、現在、模索中です。

所員 岩崎晴美
参加して、「井の中の蛙、大海を知らず」ことから少し抜け出すことができました。そして、「論語読みの論語知らず」に成らないようにするのが私の課題です。

■総長室
総長室課長 妹尾 毅
「第1回 教育テクノロジー・ワークショップに参加して」

主任 相良竜夫
研修でITを活用する教育方法を学んだ。アメリカではe-learningが教育の効率化を生み出す手段として確立している。近年生み出されている情報量に対応した教育方法は何かと問えば自ずと前述した手段に頼らざるを得ない。それは多大な情報量に最も適応した高等教育方法であるからに他ならない。新しい教育を導入し教育の向上に繋がるとしたらそれは時代の流れであり教育の世界も改革の波が押し寄せていることをこの研修で痛感した。


 

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