【日本高等教育開発協会】「令和1年度第1回総会及び研究会」に出席しました。

【日本高等教育開発協会】「令和1年度第1回総会及び研究会」に出席しました。

2020.03.16
本学教員が、日本高等教育開発協会主催の「令和1年度第1回総会及び研究会」に出席いたしましたので報告いたします。

出席したメンバーの感想や意見等を以下に掲載しておりますので是非ご覧ください。

■開催概要
日時:
2020年3月7日(土)10:00〜18:00

会場:
大阪大学豊中キャンパス全学教育推進機構総合棟1

■参加報告
・川上忠重(理工学部教授)

 オリエンテーション(研究会での目的と概要説明)の後、日本高等教育開発協会会員間での「高等教育機関」の教育と学習の質の向上に向けた取組みに関する個人発表およびテーマ別のグループディスカッションが行われた。
 個人発表では、2019年度の個人の目標設定に基づく、会員が所属する学内の教育開発関係活動を、ミクロレベル、ミドルレベル、マクロレベルに分別し、その活動内容、活動による振り返りおよび得られた成果について発表の後、他会員からの質疑応答とコメントを中心に進められた。他大学でのFDに関する取組みとしては、各種の新任教員研修や定例の公開講座のみならず、学部からの依頼に基づく各種コンサルテーション・研修(シラバスの書き方、授業アンケート(本学では授業改善アンケート)の自由記述への対応等)や理数系の情報教室でのアクティブラーニングの試行等の各大学の特色や注力ポイントを明確にした事例報告や「教育効果を可視化するための統計手法」の企画・開発支援等も紹介され、「教育の質」向上に関する方向性が示唆された。また、テニュア育成教員の研修プログラムや学生モニター会議(学生からの意見収集と分析、学部FD委員長へのフィードバック等)の取組みも、非常に参考になるFD活動の1つとして、明記しておく。
 グループディスカッションでは、「プレFDの努力義務化」「実務家教員の能力開発」「教学マネジメント指針におけるFDの高度化」の直近で高等教育機関として取り組むべき3テーマについて、各大学での取組み状況と今後、期待される対応やアイデアに関して、個人およびグループワークの後、全体としての情報共有が行われた。大学教員に向けたプレFDについては、新任教員研修との互換性や対象者(博士後期課程修了予定者)のモチベーションの問題、実務家教員については、特化した研修の必要性や他教員との共同研修型との関係等の意見交換が行われた。特に教学マネジメント指針におけるFDの高度化については関心も高く、教学IRに基づくFD推進の重要性を再確認することが出来た。今回の参加で得られた情報や他大学とのネットワークを活かして、今後、本学でのFDや自己点検・評価活動の一助としたい。
 

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