第11回FDフォーラム「これからの大学教育」(財団法人 大学コンソーシアム京都主催)

第11回FDフォーラム「これからの大学教育」(財団法人 大学コンソーシアム京都主催)

2006.05.19

第11回FDフォーラム「これからの大学教育」(財団法人 大学コンソーシアム京都主催)
2006年3月11日 京都外国語大学 森田記念講堂
3月12日 キャンパスプラザ京都

FD推進プロジェクト・リーダー 新田誠吾 (経済学部教授)

 

「大学コンソーシアム京都」は1998年に設立された財団法人で、京都にある50の国公私立大学(短大を含む)、京都市、京都商工会議所をはじめとする4つの経済団体から成る組織です。主な事業は、「大学教育改善のための調査研究、情報発信交流、社会人教育に関する企画調整」です。

今回のFDフォーラムには、本学FD推進センターから、後藤篤子、大沢暁、新田誠吾、佛坂公子、田村敦司が参加しました。また、第2分科会では、プロジェクトメンバーの藤田哲也が総括報告を務めました。

初日は、「これからの時代の大学教育」と題して、慶応義塾の安西祐一郎塾長の基調講演がありました。現在の世界は、グローバル化が進行し、多様な価値観が台頭しています。安西先生は、これからの大学の理念は「活力ある多様な人間の育成と新しい多様な価値の創造」にあると言われました。10年後、20年後に社会で必要とされる人材を念頭において教育をしていくことが求められているのです。慶応義塾の取り組みを具体的に紹介しながら、その背景にある理念について説明がありました。

引き続き、シンポジウムでは3人の方から報告がありました。寺崎昌男(立教学院本部・立教大学総長調査役)氏は、学部教育の目標は「専門性に立つ教養人の育成」にあると言われました。また、きちんとした課題設定がなければFDも効果をあげないという意味で、「課題なくしてFDなし」ということを強調されました。

北川正恭(早稲田大学大学院教授)氏は、衆議院議員、三重県知事を務めた経験から報告をされました。北川氏は、「今の状態」を前提とした「事実前提」をやめ、「あるべき姿」を求める「価値前提」への転換が大切であると言われました。理念を生み出し、改革の糸口を見つけるには、徹底したダイアローグ(直接対話)が不可欠で、自身の経験をユーモアを交えて紹介されました。

報告の最後、椋本洋(立命館大学教授)氏は、高校と大学の教員が連携することによって、高校から大学にいたる「学びの接続」が充実するだけでなく、入試や高校教育への波及効果について、実例を交えて報告されました。

2日めは、8つの分科会が開かれました。分科会の詳細は、こちら。このうち、第1、第5、第6分科会について、以下のとおり報告します。

第1分科会「授業改善−双方向授業の実践−」
第5分科会「FD活動をどう組織化するか」
第6分科会「大学におけるキャリア教育」
 

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