法政大学 教育開発支援機構 学習環境支援センター
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 学習環境支援センターの目的は,規程によれば,「単位の実質化の観点から,教育・学習環境の整備および正課外での学生の主体的学習を支援するための全学的な施策の企画・提案・調整を行うこと」(「学習環境支援センター規程」第2条)とされています。
 いかにもの文体で,取って付けたような規定文ではありますが,しかし,慎重に読み解けば,ここには,私たちが留意しておくべき重要な論点が,はしなくも暗示されているように思います。

 一つは,なぜ,学習環境支援センターが立ち上げられたのかという背景とも関係します。規程に「全学的な施策の企画・提案・調整」の必要性が指摘されていることの裏側を,どう読み取るかということです。
 本学には,学生の学習支援や学習環境の整備に関わる活動をしている部局や組織は,数多くあります。そこでの活動や取りくみは,個々にはめざましい成果を上げているものもあるでしょうが,しかし,全学的な観点から,それらの活動や取りくみの有機的な連携や協働が図られているかと言えば,心許ない部分も残ります。相変わらず部局の壁は厚く,活動の棲み分けがなされているような状況もあるのではないでしょうか。
 2009年に学習環境支援センターが設置された際には,こうした壁を取り払っていくことが,その役割として期待されたはずです。しかし,その課題の遂行は,いまだ道半ばの段階にあることを自覚しなくてはなりません。学生にとっての「学習環境」は,部局や組織の地図に応じて切り分けられたりはしません。学生の学びへの意欲と行動を促進できるような充実した学習環境をトータルに保障していくことが求められます。

 もう一つは,学習環境支援センターの目的に,「教育・学習環境の整備」という本丸の役割に加えて,特に「正課外での学生の主体的学習」の支援が取り上げられていることの意味をどう読み取るかです。
 確かに学生は,授業やゼミ等の正課内での学習だけで成長するわけではありません。正課外での自主的・主体的な学びが,正課内での学習を補充し,深化させたり,逆に,正課外での学びや体験が,正課内での学習を促進したりしながら,正課内・外での学びの相乗効果を通じて成長していきます。
 そう考えると,ディプロマ・ポリシーに掲げた諸能力の獲得を,カリキュラム・ポリシーの適切な運用と学習成果の測定によって担保しようとする昨今の大学教育改革の動向は,少々前のめりになりすぎているようにも見えます。そこでは,正課外という視点は重視されていませんし,正課内・外での学びの相乗効果によってこそ学生は成長するという観点が希薄です。私たちには,いま一度,原点に立ち還って,「単位の実質化」を意識しつつ,「正課外での学生の主体的学習」の意義を確認し,その支援のための環境整備に尽力していくことが求められます。

学習環境支援センター長 挨拶
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